注目記事

<生きている実感をわかちあえる仲間と>
女の子にはわからない、男だけのマニアな時間
長瀬智也

ご存知TOKIOの長瀬智也さんが語る、男の熱い友情ストーリー。小学生の頃からアメリカンカルチャーにハマッていたという長瀬さんは、自分の趣味を理解してくれる数少ない友達と、好きな世界をトコトン追求してきたのだそう。女の友達づきあいとはまた違う、男子ならではの爛泪縫▲奪な世界瓩鬚幹能ください

年齢なんて関係ない

 今思うと、俺は子どもの頃からちょっと変わってたというか、好きなものが周りとは違ってたみたいです。音楽でも、同級生がみんなXやBOO/WYを聴いてる時に、俺はひとりでレッド・ツェッペリンとかクリームを聴いてたし。遊びも、当時まだ誰も見向きもしなかったスケボー(スケートボード)に、7歳くらいから夢中になってました。ファッションもアメカジで、ジーパンの裾を自分で切って、ボロボロのコンバースを履いて、キャップを後ろ向きにかぶったりしてた。そんな格好、当時まだ、してるヤツはいなかったし、きっと周りはダサいと思ってたでしょうね。

 俺のそういう趣味の傾向は、アメリカンカルチャーが好きな親父の影響なんです。俺も自然にアメリカの古いものが好きになったし、それが単純にカッコいいと思ってたから、人の目を気にすることもなく、小学校にもそんな格好して、スケボーでガラガラ通ってました。

 だから、近所には趣味を共有できる友達がなかなかできなかったですね。地元(横浜)でスケボーをやってるヤツ自体少なかったから、違う学校の人間にも手を広げて、ごく限られた3、4人の仲間といつも一緒に滑ってた。年齢も同い年のヤツがいなくて、みんな俺より年上。7歳くらい年上の人もいたけど、年齢は関係なく仲間という意識でいたから、普通にタメ口をきいてましたよ(笑)。今でも、俺、友情に年齢なんて関係ないと思ってます。

 仲間たちのことを改めて思い返すと、みんなずいぶん個性的だと思いますね。小中学生の子どもなのに、当時からプロスケーターが乗るような板に乗ってましたから。それも、セットで売ってるようなものじゃなくて、板とトラックとタイヤとベアリングをバラで買ってきて、自分で組み立てて、底に滑り止めのテープを貼って。流行りのステッカーをべたべた貼って個性を競いあってました。

 あの頃は超マイナーな趣味だったけど、その後、ものすごいスケボーブームが来て、中学生の時は、俺もプロを目指すか芸能界に行くかで迷いました。結局、この道を選んだけど、当時の仲間のなかには、プロになって、スケーターブランドのライダー兼デザイナーになって活躍してるヤツもいます。

 地元の仲間とは、今も親しくしてますよ。好きなものでつながってる同士って、価値観も似てるんでしょうね。ほかのことに関しても、結構同じ感覚を持ってるみたいで、俺が好きな音楽とかにも共感してくれる。バイクもその仲間たちと始めたんですけど、バイクに対する考え方も共通していて、今や、みんな同じような1940〜50年代のぼろぼろのバイクに乗って、その時代の古着を着て走ってます。しかも、チョッパーといって、自分でバイクのいろんな部分をどんどんチョップ(取り外す)して、大きな車体を小さくして乗ることに精力を注ぎ込んでるような男たちなんです(笑)。それって、一種の自己満足の世界ですけど、俺たちは、そういうところに自分の個性を表現したいと思う、似た者同士なんでしょうね。
(後略)

(『婦人公論』2007年10月7日号より一部抜粋)

続きは本誌をご覧ください!

掲載号

婦人公論 2007年10月7日号(9月22日発売)
定価566円(本体価格524円)
表紙: 小林聡美

ページの先頭へ